通訳ガイド研究会は、友人2名と私の3人で、1982年7月22日の第1回会合で、通訳ガイド試験のための勉強会の組織として設立しました。活動場所は、大阪府の茨木市民会館または福祉文化会館にて、第2・第4日曜日午後1時30分~5時(後に4時)の時間帯で活動を展開してきました。

さて、そんな「通訳ガイド研究会」の名称は、いうまでもなく、「通訳」と「ガイド」と「研究」と「会」から成り立っています。「通訳」は言葉、「ガイド」は文化、そして、「研究」は智慧、「会」は慈悲を象徴していると、私は考えています。言葉、文化、智慧、慈悲の4つは通訳ガイドにおいて極めて重要なキーコンセプトであると思います(いや、もっと広く、人生に欠かせないものかもしれません!)。

 通訳ガイドは、言葉を駆使して、文化(日本においては日本文化)を伝えるプロであると言えます。そして、通訳ガイド研究会は、その通訳ガイドに関する事象、すなわち言葉と文化の「研究」を行う会ということになります。

 「研究」という活動は、知識を向上させ、最終的には智慧を実践することにつながります。また、「会」というのは、人と人が会うことを意味していますが、これには優しさ(仏教でいうと慈悲になる)がキーワードとなります。

 智慧と慈悲は、仏教における仏陀の基本的特徴なのですが、この2つが、仏教以外でも重要な原理となると思い、本会のキーコンセプトとしています。

ところで、通訳ガイドは、次の5つの要素が求められると、私は考えています。

Geographer 地理に詳しくあれ!

Universalist 雑学博士であれ!

Interpreter 通訳者たれ!

Diplomat  民間外交官たれ!

Entertainer エンターティナーたれ!

※頭文字語がGUIDEとなる!

地理的情報はもちろん、観光地における文化的情報も含みます。everything about something、すなわち専門的な知識の構築を目指します。知識の「深さ」が重要だということです。

 ガイドの最中にどんな質問に出くわすかは予想不可能で、色々な情報を知っていることが重要です。something about everything、すなわち教養的な雑学がものを言います。情報の「広さ」が大切だということです。

 また、日本語を外国語に、外国語を日本語に訳すことが求められる場合もあります。だから、通訳者としての素質も必要です。

 そして、日本に来る外国人は、その人につくガイドによって、その国を理解します。つまり、通訳ガイドは国の代表者、つまり、民間外交官と言えるわけです。

 最後に、これが重要なのですが、とにかく、楽しい時を提供できるエンターティナー的要素が求められます。

 上記の5つの素質を向上させるために、必要なことを全て研究し、人間を磨くのが、通訳ガイド研究会の基本姿勢です。

 

通訳ガイド研究会

会長 石井 隆之

 

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