公開日:2017年9月6日

■一文字語のIで英語の本質がもっと分かる!!

日本語で、「私」を表す表現は多いですね。50歳ぐらいの教員をしている男性が自分のことをどう表現する可能性があるか?ということを考えてみましょう。

私    目上の人に対して

僕    同僚の人に対して

俺    家族や親友に対して

先生   生徒に対して

おじさん 近所の子供に対して

さらに、「わし」という人や、自分に対して「自分」という人もあるでしょう。

女性なら、「あたし」や「うち」、さらには年配の人の中には「わて」などもありえます。さらに、特に若い人の中には、自分のことをファーストネームで呼ぶ子もいますね。たとえば「ゆうこはね」とか、「さっちゃんはね」とかいう風に。

日本語は不思議なくらい自分のことを指す表現が多いですね。一方、英語では、自分のことを指す単語は、Iしかありません。

教養のない人の中には、meを「私は」の意味で使うことがあります。

Me like cookies.(僕ちゃんクッキー好きや)

上の表現は教養のなさを露呈しますので、使用は控えたほうがよいでしょう。品格者は使いませんよ。

英語の世界では、Iという1語が、英文法を支配しているといっても過言ではありません。I(私)がいかに大切であるかを暗示しています。

西洋は、自己主張を奨励する文化であることが、自分をIだけで表す言語であることからも分かるのです。(私などは、英文を見ていると、I, I, I …とI尽くしという感じで、本当に自己主張しているなって感じになります)

日本語の世界では、自己主張をしないのが、品格者であるかのごとく、奥ゆかしさが強調されますが、西洋では、品格を備えた人こそ、きちんと自己主張するのです。

自己主張を保証する発想は、個人主義(Individualism)といいますが、これは利己主義(Selfishness)とは違う点を理解しておきましょう。

 

       個人主義と利己主義の違い

個人主義

Individualism

自分の意見を主張するが、相手の意見も尊重する。相手に意見を言う機会を与える。
利己主義

Selfishness

自分の意見を主張するが、相手の意見を尊重しない。相手に意見を言わさない。

ismで終わる語は、きちんとした思想体系をもった考え方を表すのに対し、nessで終わる語は、性格や性癖を表します。だから、その点が、個人主義や利己主義の単語を見ていると理解できますね。(日本語は、その点あいまいになっていて、どちらも「主義」で表しています)

 

■「私のことを I という偶然」の不思議

英語の世界では、純粋に自己を大事にすることがわかりましたね。相手との関係で自分自身が決定されるのではなく、自分は自分だと常に主張するわけです。

さて、この自分を表す英語の I はアルファベットで、9番目です。9は中国では、3(陽数)×3(陽数)、つまり、重陽なる数でめでたい数です。また、I の発音は「愛」と聞こえ、日本語の世界でもプラスイメージです。形も、颯爽と起立している人間をイメージできる文字です。しかも、ローマ数字では I は1(番)を表します。つまり、偶然が幾つか重なっていますが、I は素晴らしい自分自身の表記法ということになります。(私は言葉のマニアなので、考えが飛躍することがあるかもしれません。でも、不思議だと思いませんか?)

 

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englight
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