公開日:2017年9月7日

■1文字の接尾辞sで英語の本質がさらに分かる!!!

物の名前を示す名詞という品詞があります。その名詞に、日本語にはあまりなじみのない「可算名詞」と「不可算名詞」という分類があります。

可算名詞は「数えることができる名詞」で、不可算名詞は「数えることができない名詞」です。

例えば、本はひとつ、ふたつと数える(勿論、正式には「一冊」「2冊」)ことができるので、可算名詞ですが、水はひとつ、ふたつと数えることができないので、不可算名詞というわけです。

数えることができる名詞には、単数つまり1つのときのみ、名詞の元来の形(名詞の原形とでも表現できる)を用い、2つ以上になれば、通常、全てsをつけます。

数えられない名詞は、入れ物を考えて、グラス一杯の水、グラス2杯の水のように数えるしかありません。

可算名詞  ○a book   ○two books   ○three books

不可算名詞 ×a water  ×two waters  ×three waters

○a glass of water

○two glasses of water

注:glassは可算名詞

一方、日本語では、sにぴったり当てはまるものはありません。「達」のような複数を表す表現は、人にしかつきません。

○生徒たち ○そこにいる人たち

×本たち  ×水たち

しかも、「メアリーたち」という表現は、メアリー、メアリー、メアリーと数えて、メアリーが複数いるという意味ではなく、メアリーを代表とする人たち、メアリーの仲間たちの意味になりますね。だから、日本語の「達」と英語のsとは大違いです。

 

TIPS 英語の可算名詞、日本語では不可算名詞?

可算名詞は<数詞+名詞>が直接つながるという特徴があります。だからtwo apples(2個のりんご)におけるappleは可算名詞で、two cups of coffee(2杯のコーヒー)におけるcoffeeは不可算名詞なのです。

日本語では、「2りんご」、「2コーヒー」とは言えないから「りんご」も「コーヒー」も、英文法の視点から言うと不可算名詞なのです。

「3メートル」とか「4トン」とか言えるので、こちらは可算名詞ということになります。ただし、複数を示す接尾辞(英語のs)に相当するものはありません。

 

日本語は、複数であることを明記する接尾辞で、これだ!というものはありません。これに対し、英語は、複数の名詞には、sが堂々と鎮座します。

one book   two books   three books …

1だけが元来の名詞の形で、複数になると全てsがつくということは、1つであることが非常に重要であると、英語が主張しているようにも思えます。

 

TIPS  1を少しでも超えると、もう複数!

英語では、1のみが単数で、それ以外は複数と言えます。

1 meter   1.0001 meters   2 meters   1000 meters

 

■そこで、英語の本質は?

実は、これまで、英文法の世界から、英語の品格について何が言えるかを探ろうとしてきたのです。

英語の品格を理解するには、英語の本質を知ることが先決だ!との考えの下、もっとも、英語の本質が見え隠れしそうな、1文字語(aやI)に焦点を当てたり、1文字接尾辞(複数形のs)に注目したりしました。

ここで、分かったことは、英語の世界では、最初が大切で、私が中心で、1つのものが貴重だということです。

最初が大切なのは、不定冠詞の存在により証明されます。また、私が中心なのは、私を表す表現が単純でIしかないということにより分かります。さらに、1つのものが貴重なのは、1を超えると全てsをつける平等な扱いをされるからです。

つまり、英語の世界では、<初めて、私が、1つの>ものを行うことに価値を置くのです。

英語の文化圏のこれまでの歴史が、このことを裏付けています。現在最大の英語圏であるアメリカは、いろいろなことにおいてパイオニア的存在(=初めてのものに挑戦する国)で、個人主義が発達し(=Iを重視し)、1つのものを極めて特殊視する(=究極的には、唯一全知全能の絶対神を拝むキリスト教の国と言える)のです。(不思議なもので、Iという言葉は、ローマ数字で1を表し、アラビア数字の1にも似ていますね)

とにかく、「1番目、私、1つ」という概念が、英語の本質を形作り、それが英語の風格という「格」を生み出していると思われます。英語の核(=本質)が、英語の格(=風格)を創出しているのです。

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