公開日:2017年9月17日

私のブログを楽しみにしておられる皆様、またブログを書く時間があまりありませんでした。申し訳ないです。今後は、できるだけ、時間を作って、書く事にしますね。今はどうも時間が最大の敵なのですが、時の流れと共に物事を楽しむだけでなく、時間そのものを楽しめる境地を目指したいものです(Time is the greatest enemy to me, but I would like to change this enemy into the best friend of mine in the near future, by which I mean I can enjoy time itself as well as enjoy something with the passage of time.)。

「JohnとMaryの2人がチェスを5回戦戦い、どちらの成績も3勝2敗で勝利した。どうしてか?」

この問題に答えられますか?まず、次の文を考えてみましょう。

(1) John and Mary played chess.

実はこの文は曖昧です。どう曖昧かわかりますか。

(2) a. ジョンとメアリーがチェスで対戦した。

  1. ジョンとメアリーが2人で、第3者とチェスで対戦した。
  2. ジョンとメアリーが別々にチェスをした。

(2c)の意味の場合、次のように言い換えられます。

(3) John played chess and Mary played chess, too.

(=John played chess, so did Mary.)

この(3)文は、数学的な公式が当てはまることを意味しています。

(4) a. (X+Y)P = XP + YP

  1. X=John, Y=Mary, P=played chess

最初に挙げた質問は、(4)のように英語に数学的な公式が当てはまるので、回答できるわけですね。彼らは別々にチェスをしていたので、どちらも3勝2敗であっても不思議ではないわけです。

(1)文が(3)文に置き換えることができるということは、英語が数学的であることを意味しています。しかし、(2a,b)の意味もあるので、完全に数学的であるとは言い切れませんね。

数学的でないことを証明する、もう1つの興味深い例を挙げておきましょう。

JohnとMaryが夫婦で、JohnがMaryを愛しているとしましょう。すると、次の文が成立します。

(5) a. John is Mary’s husband.

  1. Mary is Jonn’s wife.
  2. John loves Mary.

英語が完全な数学であれば、(5a)と(5b)を(5c)に代入できるはずです。実際に代入してみましょう。

(6) Mary’s husband loves John’s wife. (メアリーの夫は、ジョンの妻を愛している)

これは妙なことになりました。(6)の翻訳が、どうしてもメアリーの夫とジョンの妻が不倫しているような意味になってしまいます。

これは、英語が単なる数学ではないことを示しているわけですが、なぜ、こんなことが起こるのか、わかりますか?

実は、これには「視点」ということが大きな影響を与えているのです。Mary’s husbandはMaryの視点、John’s wifeはJohnの視点で、異なる視点が同じ文にあってはならないので、この文は、Johnの視点でもMaryの視点でもなくなります。つまり、この文は、第3者の視点になるので、Mary’s husbandがJohnと感じず(Maryの視点ならMary’s husbandはJohnだと認識するでしょう)、また、John’s wifeがMaryと感じない(同様にJohnの視点ならJohn’s wifeはMaryと感じるでしょう)のです。

英語は、論理的なので、数学的であるといえますが、必ずしも、100%のレベルで数学的だということはないことが分かりましたでしょうか。

英語の不思議をこれからもお届けます。

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