公開日:2017年10月15日

「そうか!」「そうだったのか!」という気持ちになることに3つのレベルがあるのではないかと私は考えています。

まず、じっくりと分析した結果、その気持ちに至るレベル、これは「分かる」というレベルです。「分かる」は物事をしっかりと「分ける」ことにより、つまり分析することにより「なるほど」という気持ちに至る方法です。

英語ではunderstandが「分かる」に相当します。understandはunder(下に)とstand(立つ)から成っています。understandとは、何かの下に立ってじっくりと観察・分析することによって、物事を理解することです。だから、日本語の「分かる」に相当するのです。

一方、この分析的理解に対し、真っ向から反発するレベルがあります。これは日本語では「つかむ」です。分析関係なしに全体像を捉える方法です。英語では、文字通りgraspです。面白いもので、日本語も英語も、物理的に物を捉える意味の単語です。この意味が抽象的な事象にも適用されているわけです。

更に、<分析して分かる>、<総合的につかむ>の2レベルをアウフヘーベンするレベルがあります。それが「悟る」ということになります。英語ではrealizeで、real(本物に)とize(~にする)に分解できるので、知ろうとするものについて、自分の心(mind)で実体化するというイメージがあり、まさに、「悟る」という意味にふさわしいのが分かります。

もう1つ、「悟る」に相当する英単語で、私が着目している単語があります。それはenlightenです。少し、この単語を分析してみます。

light:(物理的に)[何かに]火をつける

lighten:(物理的に)[何かを]明るくする、軽くする

enlighten:(精神的に)[誰かを]明るくする、軽くする

light、lighten、enlightenの順に、意味がだんだん抽象化しているのが見て取れるのですが、「精神的に明るくする」のみならず「精神的に軽くする」(=心の負担を軽減する)の意味も同時に存在し、仏教でいう「悟る」(俗にいう「悟る」よりも境地が高い)に合致する単語であるのがわかります(いや、そんな単語であると悟りますね!)。

enlightenmentという単語は、enlightenの名詞形ですが、実は、この単語、私が最も好きな単語です。「悟り」と訳してよいでしょう(勿論、仏教における悟りは、スピリチュアルなイメージを明確にして、spiritual enlightenmentと訳されることも多いですが、これは、enlightenmentでは宗教的なニュアンスが出ないからです)。

私が如何にこの単語が好きなのかは、メールアドレスを見ればわかるでしょう。私の個人のメールアドレスは、englight36@yahoo.co.jpで、勤務する大学のアドレスも、englight36@socio.kindai.ac.jpで、englightが入っています(「36」も入っていますが、この数字は、私が一番好きな数字です)。

さて、このenglightは、実は、English Enlightenment(英語の悟り)の短縮形です。日本語訳も造語で「英悟」(Eigo)です。このenglightの日本語読みは「エングライト」ですが、これは、enguraitoとローマ字書きすると5母音が1つずつ入っています。

公式ブログ(2011.8.18)の「五母音言語論」を参考にご覧ください。私は五母音単語研究家であると同時に五母音単語愛好家と言えるかもしれません。造語ではありますが、日本語読みに5母音が入るのでenglight(エングライト[enguraito])という単語も大好きです。

まとめると、「なるほど」と理解する仕方に3レベル、「分かる」(understand)、「つかむ」(grasp)、そして「悟る」(realize)があり、更に、数段高い別格の仏教的な「悟る」(enlighten)があるのではないかということです。

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