公開日:2019年4月3日

「平成」の次は「令和」となりました。

これは、日本史上初の日本の古典、万葉集からの引用ということで、正に記念すべきことです。

引用部分は以下の通りです。
「初春の令月(れいげつ)にして、氣淑(きよ)く風和(かぜやわら)ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す。」
これは次のように、現代日本語に訳せます。

初春のおめでたい月の夜に、吉兆なる穏やかな風がそよいでいる。梅は(女性が)鏡の前で化粧をしたよう(に美しく咲き)、蘭は匂い袋の残り香のように香っている。

この年号は、次のような願いが込められているとのことです。
「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ。梅の花のように、日本人が明日への希望を咲かせる国でありますように。」

「令」には「立派な」「めでたい」の意味があり、相手の親族に対する敬称としても使える言葉です。だから「令室」、「令兄」、「令息」や「令嬢」という言葉が存在します。

「令和」の持つ発音が、若い日本人の名前によく現れるR音で、流れるイメージと力強さを同時に表します。楽しいイメージの「ランラン」、runのように走る活発さもイメージとしては有しています。

令は、英語のrayとほぼ同じ発音になり、「令和」はa ray of hope(希望の光)のようにa ray of peace(平和の光)と聞こえます。

令和をローマ字で書けば、REIWA、これを少し並べ替えると、「和なる礼」のように聞こえるWAREI(和礼)とすることができます。これは、WARE(=日本語の「我」)とI(=英語の「私」)を組み合わせたものでもあります。つまり、日本語と英語の第1人称が表現できています。個性を前面に出し、活動することを暗示します。

令和を、数字の語呂合わせで、「018」として覚えることができます。これは、令和を西暦に変換するのに、役立ちます。令和X年は、西暦2000+「018+X」年となります。具体的には、・・・。

  令和1年  018+1 ⇒ 2019年
        レイワ1年
  令和2年  018+2 ⇒ 2020年
        レイワ2年
  令和18年 018+18 ⇒ 2036年
        レイワ18年

頭文字Rは明治(M)、大正(T)、昭和(S)、平成(H)と区別できるだけでなく、明治の前の3つの元号との差もつきます。明治の前の慶応(K:ケイオウ)、慶応の前の元治(G:ゲンジ)、元治の前の文久(B:ブンキュウ)と区別できます。

令和の「令」は「霊」(霊的なパワー)に通じ、「零」(ゼロでなく可能性を秘める空の世界)につながり、「励」(パワーを発動すること)を暗示します。

「零」が仏教の「空」のつながるのは、「零」は単なる「ゼロ」を表しているのではないからです。降水確率0%の「0%」は「零パーセント」と読みます。これは、ゼロだけでなく、5%未満まで表します。つまり、「零」はゼロ以上に可能性を秘めているのです。

令和の「和」はもちろん、平和を表すだけでなく、大和(日本)をも表します。「和」は「輪」(友達の輪)に通じ、プラスイメージです。

「ワ」と驚き、「ワハハ」と笑い、what?と「不思議を感じる(wonder)、そんなイメージの発音を持っています。「ワ」という音は、驚き、よろこび、そして不思議を表すのです。

最後にひとこと、色々な視点から、「令和」は本当に絶妙な年号だと言えるでしょう。令和時代は素晴らしい時代になることでしょう!

この記事の著者

通訳ガイド研究会
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